航空英語のUpdraftとは
航空英語のUpdraftとは「上昇気流」のこと。名前の通り、上方に向かう空気の流れを指す。
実は空に浮かぶ雲をつくっているのが、この上昇気流だ。パイロットとして安全運航を全うするには気象の知識も欠かせないが、このサイトではどこよりも簡単に書いているので安心してほしい。
Updraft(上昇気流)で雲ができる仕組み
そもそも雲とは
雲は、水や氷の小さな粒が集まってできている。空気のなかにはもともと、水蒸気という目に見えないほど小さな水の粒がたくさん隠れていて、この水蒸気が冷えると、水や氷の粒になる。冷たいコップの周りに水滴がつくのを見たことがあると思うが、あれも空気中の水蒸気が冷えて粒になったものだ。
なぜ雲は白いのか
空気中の水蒸気が冷えてできたや氷の粒は、たくさん集まると目に見えるようになる。冬の寒い日に吐く息が、白く見えるのと同じだ。
雲ができる仕組み
では空気はどのようにして冷えるのか?
理由はいくつかあるが、一番の理由は、空気が上に向かって昇っていくことだ。ここでやっと、冒頭のUpdraft(上昇気流)が出てくる。
① Updraft(上昇気流)で空気が上に持ち上げられる
② 上空は寒いので、持ち上げられた空気が冷える
③ 冷えると、空気の中の水蒸気が、水や氷のつぶになって雲ができる
④ 雲の中の水や氷の粒がくっついて、大きく重くなって落ちてくる。これが雨や雪として降ってきているのだ。
Updraftは、飛行機も持ち上げる
さてUpdraft(上昇気流)は空気だけでなく鳥などあらゆるものを持ち上げ、飛行機までも持ち上げる。操縦によらない不意の上昇によって、乗客が怪我をした事故もあるのでかなりのパワーだ。
記事:SQ321便事故、急激なG変化記録 シンガポール当局が中間報告(Aviation Wire)
パイロット泣かせの「雷雨」「積乱雲」をつくるのもUpdraftなわけだが、その話はまた今度。ひとまず口頭試問の受け答えを覚えよう。
Updraftを使ったCheckride(口頭試問)
What are the three elements that make Thunderstorm?
雷雨をつくる3つの要素は何ですか?
Thunderstorm Made by Moist air, Updraft wind, Unstable pressure lapse rate.
湿った空気、上昇気流、不安定な圧力経過率です。
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