パイロットに必要な英語力

パイロットに必要な英語力

日本ではおおよそ中学生から、早いとこで小学生から英語を本格的に学ぶが、元々島国である日本は外国語に親近感を覚えない。
それはパイロットにしても同じことが言える。
例えば、将来パイロットになりたいと思っても「英語」は苦手だ。と断言する人が実に多いが、正直そんな人に航空機を操縦して欲しくない。
航空英語のページでも解説しているが「語学力」は安全に直結してくる問題なのだ。
ここではパイロットに必要とされる英語力を解説していく。

パイロットに必要な英語力

機内で流れるのは常に英語

日本の航空会社で求められる英語力

まずここでは、日本で大手エアラインに就職する際に必須とされる英語力を国土交通省で行われる航空英語能力証明実地試験に照らし合わせて解説する。
この実地試験は本邦内(国内)と本邦外(海外)を操縦して行き来するための能力を評価する試験であるが、配属が国内線だろうと国際線だろうと要求されつことを知っておいて欲しい。
日本でもTOEIC、IELTS、TOEFL、英検など様々な試験があるが航空会社によって、どのスコアを持っているかを審査するより国内の基準に合わせた評価試験を審査する方が合理的なのは確かであり、ICAO加盟国においても国によってそれぞれの評価試験が存在する。
近年では外国人パイロットの採用も盛んであり、それらのパイロットの英語力を測るために欧米諸国ではIELTSを積極採用している国も多い。
なお、IELTSはスコア5.5でもなかなか難しい。*IELTS詳細

航空英語能力証明の概要

学科試験
試験項目:マークシート式
試験時間:60分
合格基準:70%以上
問題集等:こちらから過去問を閲覧可能

実地試験
この試験は試験官と受験者の対話形式で行われる
・挨拶や名前、現在の職業(学生・専攻)など簡素な質問
・例題として1枚の絵を見て、それについて解説
・模擬ATC、フライトの描写*試験官が航空管制官の真似をしそれに答える。フライトに関する情報の説明。
・4コマ、6コマの例題の絵を解説
・最後の挨拶

年6回の開催で、東京と大阪で開催されている。

パイロットに必要な英語力

内容はもっと複雑だ。

レベルと有効期限

航空英語能力証明にはそれぞれのレベルに合わせて有効期限が存在する。
こちらのリンクでも解説しているが、改めて記載しておく。
・レベル4=3年間
*各航空会社が最低限求めるレベル
・レベル5=6年間
*なかなか難易度の高いレベル
・レベル6=無期限
*問題なく英語がどのような状況においても話せるレベル

航空会社別パイロットに求められる英語力

これはあくまで基準でしかないため常に同じ条件とは限らない。
しかしどの航空会社も英語力は高いスコアを求めてくる。
特に外資系になると求められる航空英語力は高くなる。

Youtubeで学ぶ航空英語!

国内主要航空会社が求める英語能力

航空会社求められる英語力の目安
ANA(全日空)自社養成応募時に TOEIC700点程度。実務では ICAO レベル4以上が必須。
JAL(日本航空)ケンブリッジ英検(CEFR B2相当)を導入。ICAO レベル4以上が求められる。
ANA Wings(ANA子会社)応募時に TOEIC700点以上が基準。
Peach Aviation(LCC)パイロット養成プログラムで TOEIC600点以上が必要。
SkymarkTOEIC600点以上、英語面接あり。

まずは自分の英語能力を知ることから始めよう。

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